豊田エンジニアリング株式会社、代表取締役社長の堀切俊雄氏をゲストスピーカーとしてお招きし、第4回セミナーを開催しました。
堀切氏プロフィール:
トヨタ自動車(株)で30数年にわたり海外工場の企画・立ち上げや、トヨタ生産方式の指導に従事。
2002年9月トヨタ出身の経験豊富なエンジニア数名でTEC社を設立。
日本国内のみならず、中国、アメリカ、欧州、韓国などを舞台にトヨタ生産方式の伝道師として幅広いフィールドで活躍中。
テーマは「海外におけるトヨタ生産方式の指導・展開の状況について」という内容で
(1)TEC社の紹介
(2)トヨタ生産方式について
(3)海外(特に中国)で技術指導される中でご苦労されていること
についてご講演いただきました。
特にトヨタ生産方式については非常に興味深い内容でした。
トヨタ生産方式といえば、「改善」「Just in Time」「自働化」というキーワードが想起されます。
トップダウンで進められる改善で、徹底的に無駄・在庫を無くしていく活動です。
それに対して、現在のトヨタ生産方式(TPS)は、「自主的・民主的なTPS」となっており、TPS思想が各業務に展開されている、すなわちTPSがTOTAL TPSへと発展しているということです。
具体的には、工程改善、物流改善を指していた初期のTPSに対して
現在のTOTAL TPSは、
■職場活性化
■商品・製品開発からの原価低減
■品質・原価を追求した生産工程計画・生産設備計画
■商品・製品開発でのSE
■品質保証・品質管理
を含む幅広い領域から成り立っているのです。
海外でのTOTAL TPSの普及も含め、貴重なお話しを伺うことができました。